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 差し押さえを妨害する目的で財産を隠したとして、警視庁は、すしチェーン「小僧寿し」(東京都中央区)の元社長で米国弁護士の大西好祐(こうすけ)容疑者(51)=住居不定=を強制執行妨害目的財産損壊等(財産の隠匿)の疑いで逮捕し、9日発表した。「妨害をする意思はなかった」と容疑を否認しているという。

 捜査2課によると、大西容疑者は社長に就いていた昨年1~5月、住んでいたマンションの賃料や個人的な借金など計約9千万円の債務があるとして、東京地裁から差し押さえ命令を受けた。債権者に対しては「役員報酬はない」と説明していたが、5月中旬に役員報酬として4500万円を会社の経理担当者から自らの口座に振り込ませ、うち4400万円を引き出して差し押さえ対象の財産を隠した疑いがある。

 小僧寿しによると、役員報酬の振り込みは、担当の総務人事部を通していなかったという。

 大西容疑者は2013年12月、小僧寿しの社長に就任した。しかし、同社は昨年6月、大西容疑者が主導した不適切な支出が計692万円あるとして、取締役の辞任勧告をするべきだとの社内調査結果を公表。大西容疑者は昨年8月に社長を辞任した。

 調査会社によると、小僧寿しは1972年設立。すしの持ち帰り事業を主力に業績を伸ばしたが、個人消費の低迷などで14年12月期まで5期連続で赤字だった。