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 参院選の開票作業をめぐる高松市選挙管理委員会の票不正操作事件で、公職選挙法違反(投票増減)と封印破棄の罪に問われた元選管事務局長、山地利文被告(60)に対する判決公判が17日、高松地裁であった。野村賢裁判長は「民主主義の根幹をなす選挙の公正さをないがしろにし、国民の信頼を失墜させた」と述べ、懲役2年執行猶予5年(求刑懲役2年)を言い渡した。

 判決によると、山地被告は2013年7月にあった参院選比例区の開票作業で、票が約300票足りないと誤信した元市幹部2人と共謀し、集計済みの白票を二重に数えるなどして329票を水増しし、つじつまをあわせた。さらに、その後見つかった衛藤晟一氏(自民)の312票を集計せず、衛藤氏の得票を0票と発表した。選挙後には、不正を隠そうと、元市選管職員3人とともに投票用紙を保管していた箱の封印を解き、票を入れ替えるなどした。

 山地被告は投票増減については「知らない」と否認していたが、野村裁判長は元市幹部との共謀を認定。「選挙の公正を確保し、不正を阻止する立場にいながら、安易に白紙投票の水増しを容認するなど、厳しく非難されなくてはならない」と述べた。野村裁判長は、封印破棄についても「組織ぐるみの犯行で、悪質と言うほかない。被告は犯行を主導しており、厳しい非難に値する」と指摘した。(渡辺翔太郎)