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 山口県周南市の集落で2013年7月、男女5人を殺害し、住宅2軒に火をつけたとして、殺人と非現住建造物等放火の罪に問われている同市金峰(みたけ)、無職保見光成(ほみこうせい)被告(65)の裁判員裁判の論告求刑公判が10日午前、山口地裁で始まった。検察側は「社会を震撼(しんかん)させた凶悪な事件。反省せず、自己保身に走る被告に更生の余地はない」などと述べ、死刑を求刑した。

 起訴状によると、保見被告は13年7月21日午後6時半~翌22日午前6時ごろ、同じ集落に住む71~80歳の男性2人、女性3人の計5人を手製の木の棒で殴って殺害し、住宅2軒に放火したとされる。

 検察側は公判で、凶器の棒についた指紋や被害者宅の一部に残されていたDNA型などから、殺人と放火の犯人は保見被告だと主張。責任能力もあり、罪に問えると訴えた。一方、保見被告は起訴内容を全面否認。弁護側は被害者4人の足を殴っただけと主張し、妄想を抱える「妄想性障害」で責任能力を失った状態だったなどと訴えている。