【動画】東名阪道脇に転落したダンプカーと大型バス=熊倉隆広撮影
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 14日午前3時15分ごろ、三重県四日市市堂ケ山町の東名阪道下り線で、27人が乗った大型高速バスが大型ダンプカーに追突、2台ともガードレールを突き破って約2メートル下の茶畑に転落、横転した。県警によると、バスの男性運転手(50)が左足を骨折する重傷、乗客の女性(38)が肋骨(ろっこつ)骨折のけがをするなどダンプカーの運転手や乗客らを含め計23人が重軽傷を負った。

 県警高速隊によると、現場は片側2車線で、バスは走行車線の前方を走っていたダンプカーに追突したという。

 バスは、高速バス会社「ウィラーエクスプレス関東」の委託を受けた「ロウズ観光」(岡山県倉敷市)が運行。13日午後8時に東京ディズニーランド(千葉県浦安市)を出発し、岡山市を経て倉敷市に向かう途中だった。

 ロウズ観光によると、バスには運転手2人が乗車しており、静岡県の掛川パーキングエリアで交代したという。事故発生時にバスを運転していた運転手は社歴7年目で、5月の健康診断では運行に問題ないと判断されていた。同社の板野英樹課長は「今月3日に休みをとって以来、11日連続勤務中だった。乗務員を募集しているが、不足している」と話した。

 一方、国土交通省は14日午後、ウィラーエクスプレス関東東京営業所(東京都江戸川区)とロウズ観光に職員を派遣し、立ち入り調査を行った。運転手の勤務状況や、出発前に健康状態などを確認するために行う点呼の記録簿などを確認し、安全運行のための体制に不備がなかったかを調べる。

 また、バスやトラック、タクシーの重大事故を調べる同省の「事業用自動車事故調査委員会」も、原因調査と再発防止策検討のため調査を開始。15日に調査員5人を事故現場などに派遣する。

 業界では近年、バス運転手の不足がまんえんしている。昨年、同省が全国の33社を対象に行った調査に対し、7割が人手不足のため仕事を請け負えなかったり、増便を断念したりした経験があると回答した。

 同省は人材の確保、育成に向けた方策を話し合う検討会を発足させ、昨年7月に労働条件の改善や女性でも働きやすい職場づくりを推奨する提言をまとめた。今年度中に、若者や女性が働きやすい職場づくりに取り組んだ会社の事例などを集めたガイドラインを策定するという。

 運行を委託した「ウィラーエクスプレス関東」の「ウィラー」グループは旅行会社から高速バス事業に特化して急成長した。4列シートの標準タイプから、席が個別に仕切られた高級タイプまで多種類のバスを用意。北海道から九州まで全国に路線を張り巡らせ、テーマパークのチケット付きや宿泊セットも用意するなどし、客の多様なニーズに応えてきた。

 グループ会社のサイトによると、東京ディズニーランド―岡山・倉敷の最安値は片道5120円。