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 映画関係者らで作る「映画人九条の会」は16日、安全保障関連法案に反対するアピールに賛同する映画人が446人に達したと発表した。俳優では吉永小百合さんや倍賞千恵子さん、野際陽子さんら、監督は是枝裕和さんや井筒和幸さんをはじめ、現代の日本映画の第一線を支える人たちが名を連ねている。「民主主義を否定する現政権を許すわけにはいかない」(周防正行監督)など厳しい言葉が事務局に寄せられている。

 このアピールの呼び掛け人を務めたのは、映画監督の高畑勲さん、降旗康男さん、大林宣彦さん、山田洋次さんら10人。会見した高畑さんは「自公の議員も(審議の進め方などに)全面的に賛成していないのに、どんどん進んでしまっている。日本人にはズルズル体質がある。重大な物事を決める時に大勢に順応し、破局に至っても誰も責任を取らない。ズルズル体質を自覚し、一線を越えてはならない」と話した。

 降旗さんは朝鮮戦争が始まった時の体験を語った。「親の世代の人に『今度はお前たちの番だぞ』と言われました。しかし、憲法9条のおかげで私たちは戦争に行かずに済んだ。9条があって良かったというその時の思いは今も忘れない」

 また、米国人のドキュメンタリー監督ジャン・ユンカーマンさんは「米国は絶えず紛争に関わってきた。しかし良いことは一つもない。米国が関わることで、問題は拡大し、深刻化する一方だ」と話した。

 映画人九条の会では「強行採決で国民の反発は強まっている。もっと声を上げれば廃案につなげられる」(高橋邦夫事務局長)と、衆院通過後も闘う姿勢を崩さないことを強調した。