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 東京電力は16日、福島第一原発の排水路から放射性物質を含む雨水が港湾外の海に流れ出たと発表した。雨量が増え、排水路から雨水をくみ上げるポンプの能力を超えたため、港湾外への流出を防ぐ堰(せき)からあふれたという。

 東電によると、16日午前8時24分ごろ、巡回した作業員が排水路からあふれている雨水を確認した。同日午前の時点で排水路の水に含まれていた放射性物質は、ベータ線を出す物質で1リットルあたり1100ベクレル。前日の同39ベクレルを大きく上回った。放射性物質が付着した土やがれきが雨に洗い流されたためとみられる。流出は16日午後5時現在も続いていた。

 この排水路は港湾外に通じている。東電は今年度末までに港湾内へ付け替える予定だが、それまではポンプ8台で別の排水路に雨水を移送している。ポンプの増設や性能をあげることは難しく、大雨の時は堰からあふれる前提だという。(北林晃治)