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 愛知県日進市梅森町の歩道で12日夜、近くの川村典道さん(65)が刺殺された強盗殺人事件で、愛知県警は19日、同市内に住む高校生の少年(17)を強盗殺人容疑で逮捕し、発表した。殺害について認めている一方、「強盗目的ではなかった」と話しているという。

 県警によると、少年は12日午後8時20分ごろから35分ごろまでの間に、川村さんの顔面や首などを刃物のようなもので多数回にわたって突き刺すなどして殺害し、現金6千円が入ったショルダーバッグを奪った疑いがある。

 県警によると、川村さんは地域の自治会の会長を務めており、12日は午後6時半から現場近くの公民館で開かれた盆踊り大会について話し合う会合に出席。終了後に近くのコンビニエンスストアに立ち寄り、足を悪くしている妻の分も含めて弁当を2個購入し、1人で歩いて帰宅する途中に襲われた。

 川村さんの首や顔には10カ所以上の切り傷や刺し傷があり、背中にも深い刺し傷があった。しかし、遺体の両手には、身を守ろうとする時にできる傷がほとんどなく、県警は、川村さんは暗がりの歩道で突然襲われ、抵抗する間もなく殺害されたとみて捜査を進めていた。

 一方、川村さんが所持していた現金数万円と運転免許証が入った財布や携帯電話は残されていたものの、自宅や車の鍵を入れていたショルダーバッグがなくなっていたという。

 コンビニの防犯カメラには、同日午後8時20分ごろに店を出る川村さんの姿が映っていた。同日午後8時35分ごろ、血まみれの状態で倒れているのを通りかかった女性が見つけた。

 コンビニから現場までは歩いて5分程度で、県警は25分ごろから発見される10分間に襲われたとみて、現場付近を調べるとともに、情報提供を求めるフリーダイヤルを設置するなどして目撃情報を集めていた。

 コンビニの防犯カメラの映像に、川村さんの後を歩く男が映っており、この映像などから少年が浮上。18日に任意で話を聞いたところ、奪ったバッグを捨てた場所を話した。少年の話に基づき、現場付近を捜索したところ、川村さんのものとみられるバッグが見つかったという。

 現場は名古屋市営地下鉄鶴舞線の赤池駅から直線で約1・5キロの住宅街。夜間でも通行車両があり、近くに保育園や中学校などもある。