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 沖縄文化と言えば三線(さんしん)に島唄……、真っ青な海が目に浮かぶ。でも、いま注目なのは、恐怖で真っ青な顔になりそうな怪談。「琉球怪談」とも呼ばれ、沖縄県内で出版やイベントが相次いでいる。背景を探ってみると、怖いだけではなく、その歴史ゆえの奥行きがあるようだ。

 「この橋で『仲西ヘーイ』と呼びかけると、妖怪がぬっと現れて、神隠しに遭ってしまうかも」

 7月11日、沖縄の言葉で「アコークロー」と呼ばれるたそがれ時。那覇市安里にある古書店に集まった人々が、古地図をながめながら、那覇に伝わる怪談を披露して楽しんだ。

 開催を呼びかけたのは地元出版社ボーダーインクの編集者、新城和博さん。「沖縄では最近、ご当地の怖い話を集めた本の刊行が相次ぐなど、『琉球怪談』がちょっとしたブームになっている」と話す。

 沖縄在住の作家小原猛さんは今年、怪談本を4冊出した(電子書籍版含む)。このうち、「琉球妖怪大図鑑」は本土でも知られるキジムナーや、体のほとんどが鉄でできた儀部鉄人の伝説などを収録しており、主に県内で流通している。

 沖縄では祖先崇拝が大切にされ、悩みごとを霊能者「ユタ」に相談することも珍しくない。京都出身の小原さんは「沖縄はある意味で、この世とあの世の境目があいまいな土地。怪談も自然と受け入れてしまう素地がある」と話す。

 那覇市の国際通りには3月、吉本興業が初めて手がけるお化け屋敷がオープンした。芸人らが沖縄で「マジムン」と呼ばれるお化けに扮し、入場客を怖がらせる。小原さんも8月13日にゲストとして呼ばれ、怖い話を披露する。

 「沖縄の人はキジムナーなどの…

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