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 臓器移植のために200万円で腎臓の売買を約束したとして、警視庁は21日、東京都豊島区長崎2丁目、指定暴力団住吉会系組幹部の吉田昭(71)と、住所不定、無職の前雄一(44)の両容疑者を臓器移植法違反(売買の禁止)などの疑いで再逮捕し、発表した。いずれも容疑を認めているという。

 組織犯罪対策特別捜査隊によると、吉田容疑者は2013年12月~14年4月、腎臓の治療中だった60代の元組員の男=電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑などで逮捕=に生体腎移植手術を受けさせようと、吉田容疑者の知人だった前容疑者と200万円で臓器売買の約束をした疑いがある。また、吉田容疑者らは、前容疑者と元組員の虚偽の養子縁組の届けを豊島区役所に提出した疑いもある。元組員は現在治療を受けているが、再逮捕する方針。

 臓器移植法は臓器の売買を禁じているほか、日本移植学会は倫理指針で、腎臓の生体移植を親族間に限定している。生体間以外では、日本臓器移植ネットワークに腎臓移植の登録(6月末時点で1万2496人)をして、順番が回ってくるのを待っている状態だという。

 吉田容疑者ら3人は6月、虚偽の転入届を提出したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑などで逮捕されていた。