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 中東を訪問中のカーター米国防長官が21日、エルサレムでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。イランの核開発をめぐる最終合意に危機感を強めるイスラエルに理解を求めるとともに、軍事協力の拡大についても触れた可能性がある。

 地元メディアによると、最終合意を「歴史的な誤り」「悪い取引」と批判するネタニヤフ氏は、会談でも改めて反対を表明した。イランの核武装と制裁解除でイランが得る資金がレバノンのシーア派組織ヒズボラやパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスなどに流れることを懸念する。

 カーター氏は20日、イスラエルのヤアロン国防相と会談。共同会見で、最終合意を「良い取引」とし、「イランに核兵器を持たせることはない。イスラエルが脅威と見なすものと相違はない」と説明。一方、「(同国との軍事協力で)我々が出来ることはもっとたくさんある」とも述べ、理解を求めた。

 米国は同国を中東の安全保障政策の重要なパートナーと位置づけ、近年は年間約30億ドル(約3700億円)の軍事援助を続ける。同氏は記者団にイランを念頭に「この合意が良い理由の一つは、軍事的な選択を一切妨げない」と語った。この後、同じく合意を警戒するサウジアラビアのほか、ヨルダンを訪問する。(エルサレム=渡辺丘)

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