[PR]

 東京大学の男子学生(当時21)が2012年にテニスサークルのコンパで急性アルコール中毒で死亡したのは「過度の飲酒を強要され、昏睡(こんすい)状態のまま放置されたためだ」として、男子学生の両親が22日、コンパに参加した当時の学生ら21人に約1億6920万円の損害賠償を求める訴えを、東京地裁に起こした。

 死亡したのは2年生だった高原滉(あきら)さん。両親側の説明によると、高原さんは12年7月、花火大会の場所取り名目のコンパに参加。1・1リットル以上の焼酎を飲んで意識を失った。他の学生らは高原さんを目立たない場所に移動させ、約4時間放置したまま飲酒を続けた。異状に気付いて救急車を呼んだ時には、死後2時間が過ぎていたという。

 コンパでは、学生らが円陣を組んで中央に置いた焼酎を次々にラッパ飲みしていた。高原さんは、飲み会を盛り上げる「コンパ長」と称する役割を与えられていたという。

 このサークルは、飲酒した学生が救急搬送される事故が毎年のように起きており、高原さんの事故を受けて解散。コンパの参加者のうち10人は高原さんの両親に謝罪し、1人240万円を支払うことで和解したといい、和解に応じなかった21人を提訴した。父俊彦さん(52)は「大学生の不幸な飲酒事故は後を絶たない。我々で最後にしたいと考え、提訴した」と話した。(千葉雄高)