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核といのちを考える 被爆70年 願い(4)

 ――長崎出身の私はわずか5歳で、被爆者になりました。親戚の子は急性原爆症で苦しみながら死にました。生存者は70年後のいまも、後遺症で闘病生活を余儀なくされています――

 福岡市で暮らす吉崎幸恵(75)から返送された被爆70年アンケートの自由記述欄。米国のオバマ大統領に宛てたメッセージが並んでいた。約2千の文字からは原爆を投下した国への不信と憤りがあふれる。

 ――核兵器は人類とは共存できない大量破壊兵器だと、あなたが一番ご存じのはず。核実験のたびに被爆地は抗議していますが、あなたとあなたの国、ほかの核保有国も知らないふりを装い続けています――

 吉崎はペンを置いた後、渡米した。ニューヨークでは、5年おきにある核不拡散条約(NPT)再検討会議が4月末から開かれていた。吉崎は首都のワシントンにも行き、街頭で仲間と署名を募った。

 「ニュークリアウェポン(核兵器) ノー!」。素通りする人も多い。だが、期待と失望を繰り返すたびに、「続けることが大切」と自らに言い聞かせてきた吉崎が下を向くことはなかった。

 5年前の再検討会議の前年、オバマ大統領はチェコ・プラハで「核なき世界をめざす」と演説した。会議はこの流れに乗り、「核兵器使用は壊滅的な人道上の結果をもたらす」とした最終文書の採択に成功した。ところが、各地で相次ぐテロやクリミア危機をめぐるロシアのプーチン大統領の「核使用準備発言」などで機運は急速にしぼんだ。

 わずかな希望を持って迎えた今…

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