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 農村に住む一人の脳性まひの女性の詩が、いま中国で爆発的に読まれている。鮮烈な色彩感と躍動感を持つ言葉で表すのは、農村の四季と農民の心情、民工(出稼ぎ労働者)の現実、そして自らの内に潜む情動だ。昨年末、中国版LINE「微信」で発信されると、瞬く間に中国全土に拡散。社会的ブームの様相を呈している。(末尾に日本語訳の全文)

 詩人の名は余秀華(ユイシウホワ、39)。湖北省鍾祥(チョンシアン)市郊外に住む。出生時の影響で脳性まひの後遺症が残る。不自由な手で一文字一文字つづった代表作が「中国の大半を通り抜けてあなたを寝に行く」だ。「中国の大半を通り抜けて」とは、文字通り中国の大半を物理的に移動すること。「あなたを寝に行く」とは、性交を意味する。愛する伴侶と夜を共にするにも長距離を移動しなければならない「民工」の現実をうたっている。

 「寝に行く」は中国語で「去睡你」と書く。文法的には明らかに間違いだが、故意の誤用が社会的に虐げられた「民工」の情動を想起させ、そこに鮮烈なイメージを生む。余は「詩は一つの感覚。論理がないから、適当でいい。テーマもほとんどない。詩は現れるもの。そして印象を追いかけるもの」と話す。

 「彼女の詩には『思考の急変』…

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