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 大阪大学の研究チームは、エネルギーを一瞬に集中させ、出力2ペタワット(ペタは1千兆)のレーザー光を出すことに成功したと、27日発表した。出力は世界最大で、瞬間的には全世界の消費電力の1千倍にあたる。レーザー核融合などの研究に使う。

 阪大の大型レーザー装置「LFEX(エルフェックス)」を使った。大きさは測定装置を含めて約100メートル。昨年末に4本のレーザービーム増幅器が完成した。実験では、蛍光灯に似たランプで特殊なガラスにエネルギーを与え、レーザー光を増幅することを繰り返して出力をあげていく。

 レーザー光そのもののエネルギーは電子レンジを2秒動かす程度だが、1兆分の1秒間というごく短い時間に集中させることで、高い出力を達成した。今月、最高性能が確認できた。

 出力がペタワット級のレーザーは米国や韓国などほかに6施設あるが、阪大は出力が世界最高という。阪大レーザーエネルギー学研究センターの河仲準二准教授は「世界で高性能化の競争が激しく、今後は出力を10ペタワットまで上げていきたい」と話した。(小堀龍之)

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