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 岸田文雄外相は27日、朝日新聞の単独インタビューに応じた。岸田氏は、広島・長崎への原爆投下から8月で70年になることを踏まえて、秋の国連総会で新たな核軍縮決議案を提出する考えを示した。岸田氏は「唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界を目指すために国際社会をリードする」と語った。

 岸田氏は、米ニューヨークで今春開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議で、各国指導者の広島・長崎への訪問や、核保有国に核戦力の透明化を求めるといった日本の提案に、各国が同意したことを指摘。「(この)結果を踏まえながら、秋の国連総会に我が国として新たな核軍縮決議を提出したい」と述べた。岸田氏は「被爆70年を迎え、しっかりとした決議にする」とも語った。

 岸田氏は、「核なき世界」を実現するためには「核保有国と非核保有国がともに協力しなければ、結果につながらない。(両者が)協力するような現実的で実践的な取り組みを進めていく」と述べ、日本が両者を結びつける役割を果たすことが重要との認識を示した。

 一方で、今春のNPT再検討会議では、核を違法化する「核兵器禁止条約」が初めて議論されたが、「現実の中で物事を前進させることを考えなければならない」と指摘した。日本が米国の核抑止力に頼っている現状を踏まえ、核を違法とするまでの条約には応じられず、日本政府の核兵器に対する従来の考え方も大幅には変えない意向を示したものだ。(武田肇)

核軍縮・不拡散がテーマの今年の主な国際会議

8月 包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効促進に向けた「賢人会合」(広島市)

   第25回国連軍縮会議(広島市)

9月 包括的核実験禁止条約(CTBT)発効促進会議(米ニューヨーク、日本が議長国)

   国連総会(ニューヨーク)

11月 核廃絶をめざす科学者らでつくる「パグウォッシュ会議」世界大会(長崎市)

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