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 1985年に米国でイスラエル政府のためにスパイ行為をしたとして終身刑になり、服役中の元米海軍情報分析官(60)が、11月に仮釈放されることが明らかになった。AP通信などが伝えた。オバマ政権はイラン核合意をまとめたばかりだが、ホワイトハウスは、核合意に強硬に反対するイスラエルに配慮したとの観測を否定した。

 仮釈放されるのは、ユダヤ系の米海軍情報分析官だったジョナサン・ポラード受刑者。機密文書をイスラエル側に渡し、報酬を受け取っていたとしてスパイ容疑で逮捕された。米国とイスラエルは事実上の同盟国だが、この事件で両国関係がぎくしゃくするきっかけとなった。イスラエル政府は釈放を求め続けていた。

 イスラエルは、ネタニヤフ氏が1期目の首相を務めていた98年にも、米政権にポラード受刑者の釈放を求めた経緯がある。その後も、中東和平交渉を進める「取引」として釈放が検討された。今回の仮釈放の方針は、イスラエルが反対するイラン核協議が最終合意に達した直後だった。

 ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)報道官は「ポラード氏の仮釈放と外交政策の関連はない」と語った。イスラエルに配慮したとの見方を打ち消そうとしたとみられる。(ワシントン=奥寺淳)

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