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 英仏海峡トンネルの入り口がある仏カレーから、トンネルを通って違法に英国に渡ろうとする難民や移民らが後を絶たず、英政府が29日、緊急対策会議を開いた。カレー近郊のターミナル駅などの保安強化に、700万ポンド(約13億6千万円)を追加支援することを決めた。

 トンネルは国際列車ユーロスターや貨物車運搬用の列車が通る。英BBCなどによると、トンネルを通って密航を試み、警察などに阻止された人は29日夜だけで数百人に上る。アフリカ大陸や中東出身者が多いという。またトラックの荷台に乗り込もうとしてはねられるなど、今年6月から9人が死亡した。

 仏警察は警官120人を増員して警備を強化しているが、夜間にフェンスを破るなどして線路に入り込む例が頻発している。29日にはパリ北駅でロンドン行き国際列車ユーロスターの屋根に上ろうとしたエジプト人男性が感電し、重体となった。ユーロスターはこのトンネルを通る。

 東南アジア訪問中の英キャメロン首相はBBCに「国境管理のためにできることはすべてやる。(違法移民は)ひとたび英国に来れば、安息の地でないことを知るだろう」と述べた。(ロンドン=渡辺志帆)