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 九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で30日、重大事故を想定した原発構内での訓練が終わった。27日からの4日間の訓練はトラブルなく進んだ。今後の設備点検を経て、九電が8月10日にも目指す再稼働が目前に迫ってきた。

 福島第一原発の事故後の新規制基準では、新たに様々な安全設備が求められた。移動式の発電機、水素爆発を防ぐ装置、新たな冷却手法など、九電は設備の導入や対策を進めた。原子力規制委員会による、再稼働前に必要な設備検査はすでに終えており、訓練はその設備をきちんと運用できるかを確かめる手続きの一つだった。

 訓練で想定したのは、福島第一原発事故と同様に、全ての電源を喪失した「重大事故」。事故後24時間の対応手順を、4日間に分けてシナリオを組み、防護服を着た作業員らが確かめていった。30日午前、報道関係者の取材に応じた川内原発の藤原伸彦所長は、「緊張感があった」としつつ、「発電所のモチベーションが上がってきて、それが訓練にも出ている」と述べた。

 ただ、今回の訓練は事前にシナリオが用意され、九電も入念に準備を重ねてきたものだ。手順の確認では、当初の想定よりも早く終わるケースも見られた。模擬的に手順をなぞる形の内容も多かった。

 27~28日に訓練を視察した規制委の更田(ふけた)豊志委員は「これは始まりに過ぎない」と述べた。川内原発の藤原所長も「ベースになる訓練を繰り返しながら、どこかで応用問題はやるべきだ」と話す。再稼働で先頭を走る九電は、今後も十分すぎるほどの安全対策を続けることが求められている。(小林舞子)

藤原伸彦・川内原発所長との主なやりとり

 30日午前に報道関係者の取材に応じた藤原伸彦・川内原発所長との主なやりとりは以下の通り。

 ――訓練の状況は。

 「今のところあからさまな失敗はないと思っている。(作業員の)それぞれの班が何回も訓練した成果が今出ている」

 ――訓練の意義について所内で認識の共有は。

 「(原子力規制委員会の)使用前検査が始まってからきつい時期もあったが、燃料装荷(搬入)のころから発電所のモチベーションが上がってきた。今回の訓練にもきちんと出ていると思う」

 ――シナリオのない訓練の必要…

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