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 戦後70年談話(安倍談話)に関する有識者会議「21世紀構想懇談会」で座長代理を務めた北岡伸一・国際大学長は31日、日本記者クラブで会見し、安倍談話の「侵略」をめぐる表現について「私の希望としては『日本は確かに侵略した。こういうことを繰り返してはいけない』と、一人称でできれば言ってほしかった」と感想を述べた。

 安倍談話は、日本の行為としての「侵略」には直接言及せず、国際紛争の解決手段として「事変、侵略、戦争」を二度と用いてはならないとうたった。一方、北岡氏が中心になって取りまとめた懇談会の報告書には「日本は、満州事変以後、大陸への侵略を拡大し」と明記されている。

 報告書には「複数の委員より、『侵略』という言葉を使用することに異議がある旨表明があった」との注釈もついたが、これについて北岡氏は「異議を唱えたのは(16人中)2人で、この2人も満州事変が侵略であることは認めている。(報告書に)書くのはどうかということだった」と強調した。

 北岡氏は、安倍談話全体の評価としては「満足している」としつつ、談話が「先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」とした点について、「(首相は)『もうおわびしない』と言っているのではない。『私の世代はおわびする』ということだ」と語った。

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