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 ケリー米国務長官は2日、カイロでエジプトのシュクリ外相と会談した。2013年にムルシ元大統領が軍に解任されて失脚して以来、冷え込んでいた両国関係を本格的に改善する戦略対話。過激派組織「イスラム国」(IS)などへのテロ対策での協力やエジプトの経済回復へ向けた支援などを話し合った。

 戦略対話は6年ぶり。会談後の共同会見でケリー長官は「人権問題をめぐり懸念はあるが、米国とエジプトの関係は強固なものへと戻る」と述べた。シュクリ外相も民主化と人権問題で議論したとし、「エジプト国民の思いに注意を払う」と語った。

 また、イランと米欧などによる核合意についてケリー氏は「核合意の遂行が、エジプトと地域の安定につながることに疑問の余地はない」と語った。

 米国はエジプトでのデモの規制やジャーナリスト拘束、ムルシ氏の出身母体「ムスリム同胞団」への弾圧などで懸念を示してきた。ただ、対IS作戦などで地域大国のエジプトの安定は不可欠との立場から、軍事支援再開に踏み切った。先月31日には米国が供与したF16戦闘機8機がエジプト空軍に配備された。(カイロ=翁長忠雄)

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