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 マレーシアを訪問中のケリー米国務長官は6日、岸田文雄外相と会談し、広島で開かれた原爆投下70年の平和記念式典にケネディ米駐日大使やゴットメラー国務次官が参列したことについて「誇りに思う」と語った。その上で、米国やロシアなどが核軍縮を進める必要性を強調した。

 米国務省によると、ケリー氏はクアラルンプールで開催されている東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議の合間に、平和式典の映像を見て、安倍晋三首相の演説も聴いた。

 岸田外相との会談の冒頭、米国人記者が原爆の日について尋ねると、ケリー氏は「この日の大切さについて思いをいたさざるを得ない」と答えた。

 また、原爆投下当時の経験を語った女性被爆者についても触れ、「戦争後に和解を成し遂げられることを示す偉大な証人である」とも語った。ゴットメラー氏は、米国務次官として初めて式典に参加した。

 また、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相に相当)は6日、「原爆投下の映像は、戦争の残虐性を最も思い起こさせるものの一つだ。私たちは、広島と長崎の被爆者が原爆投下の最後の被害者となるべく責任を負っている」とする声明を発表した。(クアラルンプール=奥寺淳、ブリュッセル=吉田美智子)