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 昨年8月20日の広島土砂災害で被災し、今年の春に亡くなった1人の女性が、災害関連死と認められた。「理不尽な死だった」と遺族が悼んだその人は、70年前の被爆者だった。

「理不尽な死」 被爆女性の長男、申し立てに奔走

 長嶋和江さん(当時86)は、阿武山(標高585・9メートル)のすそ野にある広島市安佐南区八木3丁目の家で、長男の孝二さん(59)と暮らしていた。

 昨年8月20日午前3時過ぎ。仕事を終えた孝二さんは豪雨の中を自宅へ車を走らせていた。家の目の前まで来たとき、大きな音とともに車ごと押し流された。外に出ると、石や濁流が山から流れ落ちていた。

 「おふくろは無事じゃろか」。和江さんは肺がんを患い、支えがなければ歩けない。濁流の中、家にたどり着くと玄関が土砂にふさがれ、窓を割って中に入ると、介護用ベッドから落ちて泥だらけになった和江さんが床に倒れていた。

 119番に何度もかけたがつながらない。再び大きな音がして壁が崩れ、向かいの家がなぎ倒された。和江さんは苦しそうな息遣いで、話しかけても反応しなくなった。救急隊員の到着は8時間後だった。

 入院して2週間後、肺炎で一時危篤になった。持ち直して意識は回復したが、衰弱が激しく、自力での食事もできなくなった。

 孝二さんは十数年前に和江さん…

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