皇后さまは10日、天皇陛下とともに、お住まいの御所で、離任するキルギス大使夫妻と面会した。9日に病院で受けた精密検査で、強いストレスなどによる「心筋虚血」の症状が確認されたが、経過を観察しながら、予定通り公務などを続けていくという。

 宮内庁によると、検査では、3本ある冠動脈のうち、2本の計3カ所に動脈硬化による狭窄(きょうさく)が認められた。だが、いずれも軽度で、胸の痛みにつながるようなものではなかったため、強いストレスや激しい運動が原因で一時的に「心筋虚血」とみられる症状が出ている、と判断した。

 関係者によると、皇后さまは春先から体調不良が続いていた。3月下旬には体調がすぐれない中、風邪の症状があった天皇陛下に代わってインドネシアの大統領夫妻らを皇居・東御苑に案内した。

 その後も、時折せきの症状が出る状態が続いたが、4月のパラオ共和国訪問や国内の公務をこなした。持病の頸椎(けいつい)症性神経根症による肩の痛みなどもあるという。

 今後も多忙な日程は続く。11日夜に広島交響楽団による「被爆70年コンサート」、15日には全国戦没者追悼式に臨席し、秋には例年通り多くの地方訪問や園遊会などの行事が予定されている。宮内庁は「現時点でご予定の変更は考えていない」としながら、負担軽減を検討していくという。(島康彦

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