【動画】相武紗季さんに聞くアメフットの見どころや観戦の楽しみ方=瀬戸口翼撮影
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 社会人アメリカンフットボールのXリーグ(日本社会人アメリカンフットボール協会、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社主催)は29日、東、中、西の3地区から計18チームが参加して今季の幕が開ける。アメフットの魅力に引き寄せられているという女優の相武紗季さん(30)に、競技の見どころや観戦の楽しみ方を聞いた。

 ――アメフットにみせられた相武さんにまずはこんな質問から。アメフットを題材にしたドラマの「脇役」と、他のスポーツが題材の「主役」。どちらのオファーを受けますか?

 「ええっ。やっぱりアメフットドラマの脇役かな。競技の良さを伝えられるのは私しかいないと思っているし、『これを伝えたい』というテーマがあると、そのドラマに対する思い入れも違ってきます。きっとより熱い気持ちで演じられると思うんです。脇役でもみんなを全力でサポートします」

 ――そこまでのめり込んだ理由は何ですか。

 「アメフットには他のスポーツにはない迫力があります。選手が防具をつけて激しくぶつかり合う姿は圧巻です。攻撃陣は味方のために自分の体を犠牲にして敵をブロックし、守備陣は攻撃陣の前進を食い止めようと渾身(こんしん)のタックルを繰り返します。そんな姿を見て、衝撃を覚えました。血をみない格闘技とでも言うのでしょうか。声援の仕方で言うと『キャー』となるのではなく『いけーっ』となるのがこのスポーツ。自分の性格に合っているんだと思います」

 ――競技を知った、そもそものきっかけは?

 「米インディアナポリスで行われた2012年の米プロフットボール(NFL)、第46回スーパーボウルをテレビで見たことです。ニューヨーク・ジャイアンツがニューイングランド・ペイトリオッツに逆転勝ちした試合でした。当時、明石家さんまさんと一緒に舞台をやらせていただいて、言われたんです。『お前らスーパーボウル、今日やで。帰ったら見いや』。さんまさんは大のNFL好き。『見た感想を言いたいねんけど、誰かが見とかんと話が分からへんやろ。俺がおもろないから見ておけよ』って。話の受け手として、ちゃんと見ておかないとさんまさんの熱い気持ちには応えられません。後日『テレビで見て、はまりました』と言ったら、勝利チームのキャップをくれました。好きになってよかったです」

 ――お父さんはアメフット経験者だったそうですね。

 「父は関西の大学でプレーしていました。高校は剣道をしていましたが、新しいスポーツがやりたいと始めたみたいです。小学生の時はよく父に連れられて試合会場に行っていました。でも、漫画やお菓子を買ってくれるというからついて行っただけ。選手と選手がぶつかるガシャンという音は印象に残っていますが、試合はあんまり……。父はプレーを見ながら『紗季もチアリーダーになるかも知れないな』とつぶやいていたのを覚えています。最近は競技を知ったことで父と会話するようになりました。試合の感想や攻守の隊形の話など、コミュニケーションは増えましたね」

 ――13年、女優業を一時休止してサンフランシスコに留学されました。まさかアメフット観戦が目的だったわけではないですよね。

 「それもありました(笑)。03年にデビューし、20代のうちに留学がしたいと事務所には言い続けていました。主な目的は語学とお芝居の勉強でしたが、本場のアメフットが見たいという気持ちは強かったです。帰国直前、NFL・49ersの試合を見ることができました。試合開始の3時間前にスタジアムに入り、ウォーミングアップから選手を眺めていたんです。テレビで見た大柄な選手を目の当たりにし、感激してしまいました」

 ――国内のアメフットも盛り上がっています。

 「見てみたい。川崎にはアメフット専用競技場ができたんですよね。フィールド近くの席に座って臨場感を味わってみたい。社会人選手の皆さんは仕事をしながらプレーをしているんですか? 格好いいですね。だけど、女性としては『たまには家にいて』と思うこともあるかも。みんなで楽しめたら最高です」

 ――アメフットはルールが難しいと言われます。観戦の際、初心者は何に注目すればいいのでしょう?

 「攻撃では、司令塔の役割を果たすクオーターバック(QB)です。基本的にまずQBにボールが渡ってから、ランやパスなどのプレーが展開されます。QBを目で追っていればボールを見逃すことはないでしょう。テレビでも分かりやすく解説されているので、とても勉強になります」

 ――もうすぐシーズンが始まります。

 「試合を見て、すっきりした気持ちになるのはアメフットだけ。それは走って投げて蹴ってぶつかって……。色んなスポーツのいいところがいっぱい詰まっているからだと思います。達成感で満たされると、次の日の仕事も頑張れます。開幕が待ち遠しいです」(聞き手・榊原一生、吉田純哉)