北京=林望
中国・天津市の「浜海新区」の爆発事故で、同市は17日、死者が114人に上ったことを明らかにした。多くが消防関係者とみられ、当時の消火活動が適切だったかが大きな焦点になっている。現場に毒性の強いシアン化ナトリウムが数百トン保管されていたことも確認。李克強(リーコーチアン)首相が現地に入り、対応を急いでいる。
天津市によると、死者のうち身元が確認できたのは54人で、うち39人が消防関係者。行方不明の70人も、64人を消防関係者が占める。身元が確認できていない遺体の中に多くの行方不明者が含まれている可能性が高いとみて、確認を急いでいる。
軍は現場近くで計数百トンのシアン化ナトリウムを確認した。「大半は安全な状態で保管されている」とし、無害化するための措置を続けている。シアン化ナトリウムは吸引したり、皮膚に触れたりすると、命に危険が及ぶこともある。
消防関係者らは火災の通報を受けて現場に向かい、爆発に巻き込まれたとみられる。大量の危険化学物質が保管された施設での火災に急行させた消防当局などの判断が問われている。
李首相は16日、現地入りし、捜索や有毒ガスの拡散防止などに全力を挙げるよう指示。被害の全体像が明らかにならない現状に市民の不満や動揺が高まっていることを意識し、情報の透明性を高めるよう求めた。(北京=林望)
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朝日新聞国際報道部