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 紙芝居の作家らが呼びかけ人となって集めた安全保障関連法案に反対する署名を10日、首相あてに官邸に送ったところ、「差出人不明」を理由に受け取りを拒否されたことがわかった。衆参両院議長あてにも署名を送ったが、拒否されなかったという。

 署名を呼びかけたのは、長野ヒデ子さんら紙芝居や絵本作家など56人。法案の廃案などを求め、625人の賛同者が集まった。

 長野さんによると、賛同者の一人が代表して、住所・氏名は書かずに書留速達で、首相と衆参両院議長あて3カ所に送った。首相あての分について郵便局から14日、「受け取り拒否で返送されてきた」と連絡があり、「差出人の住所氏名が不明のため本郵便物は受け取れません」との首相官邸のスタンプを押した紙が貼り付けてあったという。

 長野さんは「同じ趣旨の署名を7月にも首相あてに送ったが、拒否されなかった。政府は国民の声に耳を傾けるべきだ」と話す。官邸事務所は「中身とは関係なく、一般に差出人がわからない場合は受け取らない。7月に署名を受け取った経緯は承知していない」とコメントした。