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 かみ砕いたり、のみ込んだりする力が衰えた高齢者向けに、口から食べることを支える動きが広がっている。レシピ本が発売されたり、栄養士が助言したり……。元気を取り戻す効果も注目され、介護する家族にも歓迎されている。

100歳の体力回復、栄養士助言

 「お餅おいしいね」

 昨年秋に100歳を迎えた岐阜県岐南町の水谷文子さんは昨年のお正月、雑煮風の食べ物を口にした。当時は寝たきりで、直前まで入院していた病院から管で胃に直接栄養を入れる「胃ろう」を勧められていた。

 この「お餅」は、おかゆをミキサーにかけて固形化剤でゼリー状に固めた「えんげ(嚥下)食」だ。介護食の一種で、近くの総合在宅医療クリニックの管理栄養士、安田和代さんが回診時に作った。4本しかない歯でつぶすことができ、のどもスムーズに通る。

 「もう口から食べるのは無理とあきらめかけていた」という娘(63)が調理法を教わり、おかしやおかずに応用して食べさせると、水谷さんの体力は回復。体重は10キロほど増えて47キロになり、日中にはベッドに腰掛け、ひ孫をあやすようになった。娘は「あの『雑煮』がなかったら母がこうして生きていられたかどうか……」と振り返る。

 歯が減り、のみ込む力が衰えると、液体はむせや誤嚥(ごえん)につながりやすい。食べた物や唾液(だえき)が気管に入ると、そこに含まれる細菌による「誤嚥性肺炎」のリスクが高まり、食は細る。国立長寿医療研究センターの2012年度の調査では、在宅で療養する65歳以上の37・4%が「低栄養」で、「低栄養のおそれあり」と合わせると7割に達した。

 同クリニックには昨年から専門スタッフが常駐。代表の市橋亮一医師は言う。

 「病院から家に戻り、奇跡的に…

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