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 インドネシアの海洋水産省と国軍などは18日、インドネシアの周辺海域で違法操業したとして摘発したフィリピンやベトナム、タイなどの漁船38隻を、無人状態にした上で見せしめのために爆破した。インドネシアは地元漁業を守るため、強硬な姿勢を見せている。

 爆破は国内6カ所で実施した。スラウェシ島北部ビトゥン沖では、フィリピンの漁船8隻を同省幹部の合図で爆破。海底に沈めて魚のすみかに使う。これら8隻は5~6月、必要な免許なしにスラウェシ島近海でマグロ7トン(約310万円)を漁獲したとされ、フィリピン人乗組員74人は国外退去させられた。

 インドネシアには1万数千の島があり、領域の6割が海。漁獲割り当ての未整備や監視の甘さもあり、同省は年間101兆ルピア(9070億円)分の漁獲が違法漁船に盗まれていると推定している。

 「海洋立国」を掲げて昨秋に発足したジョコ政権は、水産業の成長のため、過激とも言えるこうした手法で違法漁船の撲滅を目指しており、これまでに爆破した漁船は計97隻になった。5月に中国船1隻を爆破した際は、中国外務省が懸念を表明した。(ビトゥン=古谷祐伸)

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