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 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は19日、STAP細胞の論文を検証したNHKスペシャルについて、審理入りすると発表した。論文の筆頭著者で理化学研究所の研究員だった小保方晴子氏が7月に人権侵害などがあったと申し立てていた。

 BPOによると、番組は昨年7月27日に放送されたNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」。小保方氏は番組について、タイトルで「不正」と表現し、「(小保方氏が)ES細胞を『盗み』、それを混入させた細胞を用いて実験を行っていたと断定的なイメージの下で作られたもので、極めて大きな人権侵害があった」と主張している。

 NHKはBPOへの文書で、「不正」については、理研の調査報告書で認定されていると指摘。小保方氏についても「ES細胞を盗み出したなどと一切断定していない」などとした上で、番組は「人権を不当に侵害するものではない」と反論している。

 小保方氏は昨年12月に理研を退職。理研は今年2月、論文に不正があったとして、懲戒解雇に相当すると発表している。(星賀亨弘)