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 大阪府寝屋川市立中木田(なかきだ)中1年の平田奈津美さん(13)が、淀川対岸の高槻市で遺体で見つかってから20日で1週間。ともに行動し、消息を絶った同級生の星野凌斗(りょうと)さん(12)の行方は、19日になってもなお不明のままだ。「一刻を争います」。安否を気遣う家族や友人がチラシやインターネットを通じて懸命に情報を求めている。

 「この子を探しています。よろしくお願いします」

 19日午後8時過ぎ、寝屋川市の京阪電鉄寝屋川市駅前で、星野さんの母親の友人ら10人超の男女が、前日に続き道行く人に情報提供を求めるチラシを配った。

 「少しでも力になれれば」と、母親の中学時代の同級生が中心になって始めた。ツイッターの呼びかけなどを通じて自発的に集まっているといい、母親を直接知らない人も加わっているという。

 この日は約2500枚のチラシを用意した。母親の友人の男性(31)は「何か新しい情報が入ればと思っています」と話した。

 母親自身も15日夜に京都・東山の土産物店を訪れ、チラシを貼るよう頼んでいた。捜査関係者によると、星野さんと一緒に行動していた平田さんは、携帯電話の無料通信アプリ「LINE(ライン)」に「星野君と京都に行く」と書き込んでいた。

 インターネットを通じた呼びかけも広がっている。

 「星野のお母さんからLINEきてんけどさ。星野家におらんらしいねんか。んで、星野誰と今おるかわかったらLINEして!よろしく!」

 星野さんの同級生の女子生徒は13日深夜、LINEにこう書き込んだ。女子生徒の友人(13)によると、女子生徒は連日のように同級生らと夜遅くまで外に出て星野さんを捜していたという。「みんな星野君のことを心配してる。早く助かって見つかってほしい」

 2人が行方不明になったあと、情報提供を求める声は「拡散希望」という呼びかけとともにツイッター上でも広まった。

 「何か手掛かりでもいいので情報ください」

 2人の親が寝屋川署に行方不明者届を出した翌日の15日、ツイッターへの投稿が相次いだ。

 2人の親族や友人が書き込んだとみられ、星野さんの写真や「黒のTシャツ黒の半パン」「身長143センチ32キロの小柄な中学生」といった特徴が添えられている。16日には「大事な後輩やし、親も探し回ってるからもし見かけたりしたら連絡ください!」との訴えが平田さんの写真とともに投稿された。

 「テントを持って出ている」「京都に行くっていう連絡が最後」。2人の足取りを説明するように投稿が続き、「リツイート」という形で引用され、「拡散」していった。

 18日未明、大阪府警が高槻市の駐車場で見つかった少女の遺体を平田さんと確認すると、書き込みは一変した。「なんでなん。なつ」「手振ってくれて喋(しゃべ)りかけてくれたなつが……」

 依然として行方がわからない星野さんを心配する投稿も緊迫度を増している。

 「一刻を争います。皆さんどうかどうか拡散して頂き、些細(ささい)な情報でも下さい」