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 デジタルカメラで野鳥を撮影する人が増える中、鳥の生態や環境に影響を与えると心配される事例が全国で相次いでいる。日本野鳥の会は大手カメラメーカーのキヤノンと協力して、撮影マナーを守るよう呼びかけ始めた。

 東京都心から車で2時間ほど。茨城県内に野鳥の撮影スポットとして知られる山がある。7月中旬、望遠レンズを付けたカメラが複数台、1本の木を囲むように設置されていた。

 そばでは中高年の男性が10人ほど、談笑しながら待機していた。「来た!」と誰かが声を上げると、それぞれのカメラに戻り一斉にシャッターを切った。

 レンズを向けていたのはサンコウチョウの巣。目の周りやくちばしが青く、独特の容貌(ようぼう)から人気がある。男性たちはひなに餌を運んでくる瞬間を狙っていた。「カメラ仲間と写真を見せ合う」と一人が話してくれた。近くには撮影目的での立ち入りを禁止する看板が立っていたが、気にするそぶりも見せなかった。

 この山には多くの種類の野鳥が生息する。巣が見つかると口コミやインターネットで情報が広がり、数十人が押し寄せることもあるという。看板は、山を管理する茨城県が4年前に設置した。繁殖時期、巣の近くに大勢の人間が居座ると親鳥が寄りつかなくなる心配があるためだ。サンコウチョウの巣が枝ごと撤去されるという出来事もあった。日本野鳥の会茨城県の池野進会長(65)は「写真を撮影した人が、ほかの人に撮らせまいとしたのではないか」と推測する。

 同会が2012年、全国90支部にアンケートをしたところ、過去5年間で鳥や周辺環境に影響した可能性がある事例が28支部から計65件報告された。「鳥を飛ばせるために投石」「追いかけ回す」といった鳥への行為のほか、「道路に違法駐車」「耕作地を踏み荒らす」など、地域住民から苦情が出たケースもあった。

 栃木支部は「巣の真下で撮影」…

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