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 仮想通貨ビットコインを巡る事件で、コイン取引所運営会社の最高経営責任者(CEO)マルク・カルプレス容疑者(30)=私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕=が、顧客の預かり金3億円超を流用した疑いが強まったとして、警視庁は21日、業務上横領容疑で再逮捕する。

 捜査関係者によると、カルプレス容疑者は2013年10月、経営するマウント・ゴックス(東京、破産手続き中)の銀行口座にあった顧客の現金約3億2100万円を着服した疑いがある。警視庁は、カルプレス容疑者がこのうち約3億1500万円を都内のソフト関連会社の事業買収に、残りの約600万円を自身の高級ベッドの購入に使ったとみている。この口座ではマウント・ゴックスの資金と顧客から預かった現金が区別されず管理されていたが、同社は13年8月時点で債務超過に陥っていたことから、警視庁は、口座から流出した3億円超は顧客の現金だったと判断した。

 一方、カルプレス容疑者の弁護人は「口座からの流出は私的なものではなく、運営コストなど正当な支出だった」と反論している。

 カルプレス容疑者は、13年2月に自身の現金口座の残高を100万米ドル(約1億2400万円)水増ししたとして、今月1日に逮捕された。同社は14年2月、「サイバー攻撃を受け、多量のコインや現金がなくなった」と発表し、経営破綻(はたん)したが、警視庁は、消失のほとんどが外部からの攻撃によるものでないとみている。