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 仙台市の市立中学1年の男子生徒が昨年秋、からかわれたり仲間外れにされたりした後、自殺していたことが分かった。21日に発表した市教育委員会は、いじめが関連する自殺と結論づけ、学校の対応に問題があったと謝罪した。

 市教委によると、男子生徒は入学後の昨年5月から、友人たちに仲間外れにされたり、消しゴムのかすを投げつけられたりしていた。生徒の保護者は担任の40代の女性教諭に少なくとも6回相談。学校は、いじめに関わった生徒から男子生徒へ謝罪させる会を2回設け、学年集会も開いたが、男子生徒は「チクった(告げ口した)」と言われた。いじめは止まらず、「変態」「寝ぐせがひどい」などとからかわれることもあった。

 男子生徒は昨年秋、「転校したい」などと保護者に話した翌日に自殺を図り、数日後に死亡した。遺書はなかったという。

 担任は、保護者からの相談内容を校長らに報告していないケースがあった。生徒への定期的なアンケートで男子生徒は「持ち物にいたずらをされた」などと回答していたが、学校は対応していなかったという。

 経緯を調査した第三者委員会は「対応方針を決める前に男子生徒や保護者と協議すべきだった」などと指摘。大越裕光教育長は21日の会見で「いじめをやめさせられず、学校の対応として不十分だった。深くおわびする」と謝罪した。

 市教委はこれまで、遺族の強い希望を理由に、自殺のあったことを公表しなかった。第三者委が6月、再発防止への提言などを盛り込んだ答申をまとめ、遺族の了解が得られたため、発表したという。

 遺族は「加害生徒はいじめは犯罪となる場合もあることを認識し、深く反省してほしい。学校や教育委員会は未然防止のための取り組みを徹底してほしい」とのコメントを発表した。

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