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 ある日突然、暮らしている家や土地から出ていくよう迫られた――。大都市の地価が上昇するなか、地主から不当な立ち退きを求められたという相談が弁護士のもとに増えている。執拗(しつよう)な嫌がらせを受けるケースもあり、弁護士らは「ブラック地主」問題として実態の把握に乗り出した。

 埼玉県に住む男性(60)の自宅を昨年夏、不動産業者が訪ねてきた。男性は親の代から土地を借り、家を建てて住んできた。聞けば、不動産業者は元の地主からその土地を買い取ったのだという。

 「出て行くか、土地ごと買い上げろ」。不動産業者は要求。断ると、昼夜問わずに何度もインターホンを押され、帰宅を待ち伏せされて絡まれる嫌がらせが始まった。「人からものを借りて、何を居直ってんのや」と迫ってきた。

 当事者同士の問題だからと、警察は及び腰。不動産業者もそれをわかっているのか、警察を呼んでもびくともしない。

 数カ月後、男性は弁護士に相談。裁判所に「面談強要の禁止」の仮処分を申し立てると、ようやく業者は来なくなった。

 相談の増加を受け、借地・借家問題に詳しい東京の弁護士らが6月、「ブラック地主・家主対策弁護団」を結成した。法的根拠もないのに、借り主に不当な要求をしてくる地主を「ブラック地主(家主)」と呼び、対策を取り始めている。地主の業者が自家用車の前に車を止めて家から出られないようにしたり、自宅の軒先に「売地」と書かれた看板を突然置かれたりした被害もあるという。

 借地借家法では、借りた土地に家を建てて住んでいる人などの権利を手厚く保護しており、正当な理由や手続きを経なければ、地主であっても立ち退きや賃料の増額を求めることはできない。それでも、法律を知らずに、不当な要求を受けて土地を明け渡したり、増額に応じたりした人もいるという。

 弁護団などが6月に全国の大都…

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