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 川崎市教育委員会は27日、昨年度に掲げた「子どもを安心して育てることのできるふるさとづくり」について、「目標通り達成できた」とする自己評価を公表した。だが、2月には市立中1年の上村遼太さん(当時13)が殺害される事件があり、市は25日に「真摯(しんし)に反省する」との最終報告書を出したばかりだ。市議からは自己評価を疑問視する声が出ている。

 市教委は昨年度、地域や関係機関との連携を強め、スクールソーシャルワーカー(SSW)を活用するなどして学校を支援するとの目標を設定。この日の市議会総務委員会で「達成できた」と報告した。これに対し、岩隈千尋議員(民主みらい)は「事件は昨年度に起き、最終報告書でもSSWの活用が不十分とされた」などと指摘した。

 事件を巡っては、市教委は学校側の要請がなかったことを理由にSSWを派遣しなかった。また、最終報告書では、関係機関の連携が足りず、「十分な対応が図れなかった」と総括している。渡辺直美教育長は取材に対し、「事件は重く受け止めているが、SSWの活用などは全体から見れば効果をあげている」と評価の理由を説明した。(河井健)