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 和歌山県太地町(たいじちょう)で1日、国内唯一のイルカの追い込み漁が解禁される。「残酷だ」と国際的な批判を浴びた「日本動物園水族館協会」(JAZA)は5月、追い込み漁による入手禁止を決定。反捕鯨団体などの活動に、地元は警戒を強める。町漁協は「黙っていては誤解される」と漁の様子を撮影し、何らかの形で初公開する予定だ。

 「太地町で9月1日、6季連続のイルカ保護キャンペーンを始める」。反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)はホームページでこう宣言し、活動への参加者を募っている。メンバーらは毎年この時期、町に集まっており、漁師へのつきまとい行為なども相次ぐ。

 4月には世界動物園水族館協会(WAZA)がJAZAの会員資格を停止。JAZAは加盟水族館に追い込み漁で捕ったイルカの購入を禁じ、従わない会員は、除名処分にするとした。SSは「我々の努力が報われつつある」と評価。漁関係者は「勢いに乗ってメンバーがまた増えるのでは」と神経をとがらせる。

 町漁協はこれまで批判に「沈黙」を守ってきたが、WAZAの対応で方針転換。9月から漁船に載せたカメラで漁の様子を記録し、インターネット上も含め、公開の方法を考える。貝良文(かいよしふみ)参事(55)は「黙っていては誤解がさらに広がる。正しいことは正しいと伝えていきたい」と話す。

 追い込み漁は欧米や動物愛護団体から批判されてきた。代表的なのが米アカデミー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」(2009年)。漁師が船上からイルカの群れに銛(もり)を刺し、入り江が血で染まるシーンが強調された。町漁協側はこのような手法をやめ、食用イルカを捕る場合は網で浅瀬に引き寄せ、急所だけを刺すことにした。昨年8月にはJAZA側へ売る分のイルカは、初めから生体だけを捕る目的で漁をし、必要な分以外は放すようにした。小さな個体や親子のイルカも逃がしているという。

 漁解禁を控えた8月31日夜に…

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