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 特定保健用食品(トクホ)の審査で「安全性が確認できない」と指摘された成分が、消費者庁が届け出を受理した機能性表示食品にも使われている問題で、同庁は届け出の撤回を求めない方針を固め、食品を開発したリコム(東京)が今秋にも発売することが分かった。一方、リコムはトクホの申請は取り下げる意向を同庁に伝えた。

 トクホで安全性が認められなかった成分が、機能性表示食品では健康によい働きがある成分として表示されることになる。

 トクホの申請を取り下げるのは2009年に申請した飲料で、体脂肪を減少させる働きがあるというエノキタケ抽出物を配合する。内閣府食品安全委員会は今年5月、「提出資料から安全性が確認できず、評価できない」との評価書をまとめた。リコムの浜屋忠生社長は「新たなデータを追加して再申請したい」と話している。

 一方、機能性表示食品の届け出が受理されているのはサプリメントで、同じくエノキタケ抽出物を用いている。消費者庁は、食安委が安全性の科学的根拠を明確に否定しておらず、人が食べた試験で安全性が確認されたとする書類も提出されていることから、機能性表示食品の届け出要件を満たしていると判断した。(毛利光輝)

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