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 スズキが4年にわたって求めてきた独フォルクスワーゲン(VW)との提携解消がようやく実現した。だが、厳しい環境規制に対応するため、他社との提携を強くするのが自動車業界の流れ。しばらくは独力でしのぐとするスズキも、次の相手探しを迫られそうだ。

 「のどに小骨がはさまったような状態だったが、非常にスッキリした」

 30日夕、東京都内のホテルで開かれた記者会見。スズキの鈴木修会長(85)は、国際仲裁裁判所の裁定を喜んだ。自身が提携を主導し、こじれ続けた問題だけにホッとした心情をにじませた。

 スズキはもともと米ゼネラル・モーターズ(GM)と提携していたが、GMの経営破綻(はたん)で解消。次の提携相手として2009年に選んだのがVWだ。国内外で厳しくなる自動車の環境規制に対応するのに、VWの先進技術を取り入れたかったからだ。だが、VWは売り上げ規模で見ればスズキの9倍の巨人だ。スズキは対等の立場と思っていたが、VWがスズキを「関連会社」と位置づけたり、ハイブリッド車(HV)技術など肝心なことを教えてくれなかったりといった不満がたまっていった。

 結局、11年9月に提携解消を決めてから実現まで4年近くを要した。4千億円以上とみられる自社株式の買い戻しに備えて、銀行から資金を借り入れるなどの準備も重ねてきた。VWには2千億円超で株を譲渡していたことを考えると高い「授業料」となった。

 スズキは結局、自力でハイブリッドシステムを開発。今月、それを搭載した小型車を発売するなど、技術力のアピールに努めている。鈴木会長は会見で、提携解消後のVWに改めて技術協力を求めるかと問われ、「離婚した人との再婚はあり得ないでしょうねえ」と答えた。

鈴木会長「自立して生きていく」

 スズキは、VWに代わる新たな提携関係に踏み出すのか。鈴木会長は会見で「まだ次のことまで考える余裕がないが、自立して生きていくことを前提にしたい」と述べた。

 だが自動車業界では、日米欧など先進国で厳しくなる一方の環境規制に対応するため、ライバルと手を組んで環境技術を開発する動きが相次いでいる。HVや電気自動車、燃料電池車(FCV)などを一から開発するには巨額の投資が必要になるからだ。スズキにとっても、次の提携は課題になる。

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