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 高崎山自然動物園(大分市神崎)で、母親に見放された子ザルを引き取り、わが子と一緒に育てているメスザルがいる。双子を産むことがめったにないニホンザルにとっては、2匹同時に子育てをすること自体が極めて珍しい。「奇跡の母ザル」は、優しいまなざしで分け隔てのない愛情を注いでいる。

 野生のニホンザルを間近に見ることができる高崎山。始まりは、今年の5月28日だった。

 サルたちにエサを与えて遊ばせる「寄せ場」で、生後2日目の子ザルが置き去りにされているのを飼育員の江川順子さん(40)が見つけた。まだ目も見えず、鳴きながら手足をむなしく宙に振っていたという。

 飼育員が近づこうとすると、群れのナンバー2のオス「マクレーン」が赤ちゃんを守ろうと威嚇し、近づかせない。このままでは衰弱死を待つしかない状態だった。

 そこに現れたのが、自分の子を産んだばかりの「カラオケ」だった。様子をしばらく見ていたが、わが子を抱えながらおもむろに歩み寄り、放置された子ザルを抱き上げた。そして、2匹を脇に抱えて山中に帰っていった。その後、分け隔てなく2匹にお乳をやる様子が見られるようになった。

 カラオケは推定9歳で、人間になぞらえると20代後半だという。出産、育児をすでに数回経験している「ベテランママ」だ。昔から仲良しのマクレーンに守られ、群れでは中心にいる存在だという。

 園によると、ニホンザルの出産…

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