[PR]

 出生直後の赤ちゃんを母親が肌を合わせて抱く「カンガルーケア」(早期母子接触)が原因で長女(4)が重い脳性まひになったとして、大阪府内の夫婦らが病院の運営法人に約2億7600万円の損害賠償を求めた訴訟で、夫婦らの敗訴が確定した。最高裁第三小法廷(木内道祥裁判長)が1日付の決定で夫婦らの上告を退けた。二審・大阪高裁判決は、一審に続き病院側の責任を否定していた。

 昨年10月の二審判決は、長女は窒息ではなく、原因不明の「乳幼児突発性危急事態」で呼吸停止になったと指摘。カンガルーケアの間に長女の様子を観察していた病院の態勢が「当時の医療水準に照らして相当でなかったとはいえない」とした上で、病院の対応と障害との間に因果関係はなかったと結論づけた。

 二審判決によると、長女は2010年12月、府内の病院で生まれた直後、母親の胸の上で抱かれた。しばらく授乳した後に呼吸が一時停止し、重度の脳性まひが残った。