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 シリア人の男児とみられる小さな遺体がトルコの海岸に漂着した様子を写した報道写真が、欧州の世論を揺さぶっている。英国では難民支援の機運が急速に高まっている。

 英国のキャメロン首相は4日、訪問先のポルトガル・リスボンで演説し、国連のシリア難民キャンプから数千人単位の受け入れを行う方針を示した。難民受け入れを求める世論の圧力を無視できなくなり、消極的だった姿勢を一転させた形だ。

 写真が3日付の主要各紙の1面に掲載された英国では、直後から難民支援の慈善団体にお金や物品の寄付が殺到。難民の受け入れ拡大を求める英議会へのオンライン請願運動への参加者は4日朝の時点で35万人を超え、増え続けている。与野党の政治家や宗教指導者も政府に難民救済を求めていた。

 独仏両政府も3日、EU(欧州連合)各国に難民受け入れの「割当制」を共同提案する方針を示した。(パリ=渡辺志帆)