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 トルコからギリシャへ向かうボートの転覆で、溺れて亡くなったとみられるシリア難民のアイラン・クルディくん(3)の葬儀が4日、シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)で営まれた。ともに亡くなった母親と5歳の兄と一緒に、故郷に埋葬された。

 地元メディアなどによると、ただ一人救助された父親のアブドゥラさんは、参列者に囲まれる中、小さな遺体を抱きかかえた。「私は家族に未来を与えたかった。もう私の未来は無くなってしまった」と話した。

 「子どもたちと妻の墓のそばにいたい」として、コバニにとどまる意向を示しているという。「人々を救うべき立場にあるアラブ諸国の政府に、我が子の姿を見てほしい」とも訴えた。

 エーゲ海に面したトルコのリゾート地ボドルムの海岸に漂着したアイランくんを写した写真は、難民の殺到に困惑してきた欧州の世論を一変させた。受け入れに消極的だった英国のキャメロン首相は4日、シリア難民を新たに数千人規模で受け入れる方針を表明した。(春日芳晃)