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 絶滅が心配されているクロツラヘラサギが市川市に飛来し、NPO法人に保護されている。6月に見つかった時は黒い油で汚れて弱っていたが、今はきれいになった。体力の回復を待って、再び大空に羽ばたく。

 6月12日に行徳鳥獣保護区で見つかった。保護したNPO法人行徳野鳥観察舎友の会によると、胸から腹にかけて黒い油で汚れ、そのままだと羽の撥水(はっすい)機能が失われて体温が奪われる可能性があったという。当初は警戒心が強く近づけなかったが、大雨が続き衰弱してきたので捕獲し、観察舎に併設された野鳥病院で保護した。油を洗剤で洗い流し、投薬や給餌(きゅうじ)などで体力の回復を待っている。同会の佐藤達夫主任研究員(44)は「この時期の飛来は珍しい。タイミングを見て放したい」と話している。

 クロツラヘラサギはコウノトリ目トキ科で、顔が黒く、へらのようなくちばしが特徴。環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類。(棚橋咲月)