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 2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場について、ザハ・ハディド氏のデザインに基づく旧計画で設計を担当した日建設計が7日、ザハ氏の事務所と設計チームを組み、新たな計画の公募にのぞむと発表した。「設計条件も変わったので、作るものも別物になる。デザインありきではないので、前回のものにこだわることはない」という。

 ザハ氏のデザイン案は12年の国際コンペで選ばれ、ザハ氏の事務所がデザイン監修、日建設計ら日本の設計会社4社が共同で設計する形で進めてきた。

 だが工費の高騰により、7月に旧計画は白紙撤回された。工費を上限1550億円とする新整備計画をつくり、新競技場を建設する事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は1日、デザイン、設計、施工を一括して担う事業者の公募を始めた。

 日建設計は「敷地条件など膨大な協議を積み重ねてきた知見と経験を活用したい」とし、同社側からザハ氏側に公募への参加を持ちかけた。どのゼネコンと組むかは、「複数の会社と協議中で未定」という。

 審査ではデザインよりもコストや工期などが重視されるが、同社は「工期とコストを考慮した提案に加えて、優れた建築計画・デザインも必要」としている。ザハ氏は「確実に五輪に間に合い、最も費用対効果のあるプランを作れる」などとコメントを寄せた。(丸山ひかり)