[PR]

 今年5月の司法試験で問題の作成などを担当する「考査委員」を務めた明治大学法科大学院の60代の教授が、試験前に教え子の受験生に問題の内容を漏らした疑いがあることが、関係者への取材でわかった。法務省の調査に対し、教授は漏洩(ろうえい)を認める趣旨の説明をしているという。

 関係者によると、教授は考査委員として作成に携わった憲法の論文試験の内容を、試験前に教え子の20代の女性に漏らした疑いがあるという。司法試験の合格者発表は、8日に予定されている。明治大学法科大学院は昨年の司法試験で63人が合格。合格率は17・26%で、全74校中21位だった。

 考査委員は、司法試験の問題作成のほか、採点や合否の判定もする。裁判官や法科大学院の教授、弁護士などから法相が毎年、任命する。今年の考査委員は約130人。問題作成に関わる委員は、任命された日から翌年の3月末までは法科大学院を修了予定の学生や、修了した学生に指導しないよう求められている。

 2007年には、考査委員だった慶応義塾大法科大学院の男性教授が試験前、教え子の学生が有利になるよう答案作成の練習会を開いていたことが発覚。国家公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで告発されたが、東京地検は翌年、不起訴処分(嫌疑不十分)とした。