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 高知市の私立高・高知中央高校は来年度から、普通科に「自衛隊コース」を新設することを決めた。銃剣道の授業や自衛隊への体験入隊も想定。学校法人の近森正久理事長は「自衛隊自体は必要で、コースに需要はある。政治的な動きとは無関係だ」と話す。

 自衛隊コースは1週間のうち6時間を自衛隊関連の授業にあて、自衛官OBや現役自衛官が講師を務める。うち4時間は銃の形をした木製武具を使う「銃剣道」、2時間は自衛隊の歴史や活動を学ぶ座学になる。自衛隊への体験入隊や、自衛官の採用試験対策もあるという。

 同校の普通科の定員160人のうち、自衛隊コースには数人~十数人が入る予定。今月上旬には県内の全公立中にパンフレットを配布。学校側から相談を受けた自衛隊高知地方協力本部(高知市)も「できる範囲で協力していく」という。

 近森理事長は「高校の自衛隊コースは全国初だ。県内から毎年約100人が自衛官になったり防衛大に入ったりしており需要がある。災害時には自衛隊がいなければ何もできない」と意義を強調。国会審議中の安保法案で自衛隊の活動範囲が広がることについては「政治の世界で十分に審議してもらいたい。自衛隊が悪者になっていることには危機感を覚えている」と述べた。(広江俊輔)