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 作家・村上春樹さん(66)の新刊「職業としての小説家」(スイッチ・パブリッシング、税別1800円)が10日、発売された。台頭するインターネット書店に対抗するため、大手の紀伊国屋書店が初版のほとんどを買い取った“異例の流通形態”となったが、関西では予定していた入荷がなかった書店もあった。

 文芸誌「MONKEY」の連載と書き下ろしをまとめた自伝的エッセー。小説を書き続ける理由のほか、小説のオリジナリティーやキャラクターの作り方、芥川賞やノーベル賞などの文学賞に対する考えなどをつづっている。

 紀伊国屋書店梅田本店(大阪市北区)の入り口には新刊エッセーの発売を知らせるポスターがはられ、専用棚に平積みされたほか、店内各所にも並べられた。兵庫県宝塚市の会社員女性(40)は「昼休みに読むため、出勤前に買いに来た。ノーベル賞はもちろん期待していますが、彼の本を読めるだけで幸せ」と話した。

 書籍は一般的に、出版社から取次会社を経て書店に配られ、一定期間売れなかった本について書店は原則返本できる。しかし、今回、紀伊国屋書店は、初版10万部のうち9万部を買い取って自社や他の書店に供給。一方、アマゾンなどのネット書店には、出版社が販促用に手元に置く分などを差し引いた5千冊程度しか流れない見通しという。

 同書店は買い取りのために在庫リスクを抱えるが、「インターネット書店に対抗し、出版市場を活性化するため」と説明する。書店調査会社「アルメディア」(東京)によると、国内の書店は1万3805店(昨年10月)で、10年前の4分の3に減った。活字離れだけでなくネット書店にも押されているためで、2000年に日本で書籍販売を始めたアマゾンは売り上げを伸ばしている。

 異例の流通形態について、紀伊…

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