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 南アフリカの洞窟から化石となった新種のホモ属の骨を発見したと、南アのウィットウォーターズランド大などの研究チームが10日、オンライン科学誌イーライフで発表した。初期のホモ属とみられ、より原始的な猿人の特徴も併せ持っているという。発見された洞窟名から「ホモ・ナレディ」と名付けられた。

 研究チームは2013~14年、南ア北東部の洞窟から15体の骨1550個を見つけた。アフリカでは最大規模の出土だという。その後の分析から、男性は身長約145センチ、体重40~56キロで、女性はやや小さめ。手足の形は現代のヒトと似ているが、脳の容量は513立方センチと小さい。一方、肩は猿人に近く、指は猿人のアウストラロピテクスのように曲がっていたという。生存していた時期は特定できなかった。

 化石が洞窟の奥で見つかったことなどから、死者を洞窟に葬る習慣があったのではないかと研究チームは推測している。

 国立科学博物館の馬場悠男名誉研究員(人類形態進化学)は「これだけ大量の化石が発見されたのは貴重で、猿人からホモ属への進化の理解に役立つだろう」と話している。東京大総合研究博物館の諏訪元・教授(自然人類学)は「種としては、これまで見つかった化石の範囲に入るのではないか。新種である可能性は低い」という。(三浦英之=ヨハネスブルク、西川迅)

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