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 過疎・高齢化は、地域の信仰や文化を支えてきた寺の屋台骨も揺るがしている。一方で、その消滅を少しでも食い止めようとする試みも相次ぐ。

 世界遺産・石見(いわみ)銀山のある島根県大田(おおだ)市。浄土宗の金皇寺(こんこうじ)は、闘病のため住職や母親が大阪に引っ越し、10年以上前から無人だ。

 檀家(だんか)は約20軒。葬儀や法事のたび、わざわざ別の寺の僧侶に頼まないといけない。墓は各家や霊園にあるが、都市部に出た檀家には寺が無人になったのを機に墓を移した人もいる。

 一昨年、住職が死去。雨漏りする本堂の修復に約1千万円が必要となり、檀家らは「これ以上の維持は無理」と任意解散を決めた。宗教法人法で財産を処分する必要があるが、所有する山林の引き受け手がなく、解散できないまま。檀家らはまとまって別の寺に移ることも話し合ったが、住職が高齢で後継者もいない寺が多く、実現していない。

 檀家総代の大谷久夫さん(62)は「寺を守るのが難しいのはどこも同じ。安心して任せられる寺に早く移りたい」と嘆く。

 和歌山県那智勝浦町でこの夏、臨済宗妙心寺派の二つの兼務寺が任意解散した。休眠状態の不活動法人になると脱税などに悪用されたり、仏像が盗まれたりする恐れもあるからだ。

 高度経済成長期の1960年代…

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