【動画】岸に到着したゴムボートから、次々と人が降りてくる=矢木隆晴撮影
[PR]

 秋が来て風が強まり、エーゲ海が荒れ始めた。欧州への玄関口であるギリシャのレスボス島には、紛争下のシリアなどを逃れ、難民登録を求める人々が押し寄せている。ギリシャ警察によると、今年、この島に着いたのは計約14万人。9月上旬だけで約2万6千人にのぼる。

 13日正午すぎ、島北部の港町スカラ・シカミネアス。十数キロ先にあるトルコ領の対岸から、二つの舟影が荒波を越えて近づいてきた。薄いゴムとプラスチック板で作られた全長8メートルのボートに、救命胴衣を着けた老若男女40人以上がしがみついている。

 「ここはギリシャか、トルコか」。ボートが海辺に近づいたとき、若い男性が記者に大声で叫んだ。「ギリシャだ」と答えると、ボートに乗った仲間から歓声が上がった。海を渡るのに必要な時間は通常2~4時間。上陸の瞬間、人々は涙を流して抱き合い、海辺にひれ伏して祈った。

 しばらくすると、彼らは携帯電話を取り出して「ギリシャだ」「成功だ」と家族や知人に連絡を取り始めた。1歳未満とみられる乳児が少なくとも4人。傍らの親が「水がほしい」と周囲に求めると、近くの海水浴客が駆け寄ってミネラルウォーターを差し出した。

 上陸しても人々の不安は消えない。島が設けた「難民登録所」に行くには山を越え、60キロほどを歩かなければならない。お年寄りや幼い子供にとって厳しい道のりだ。

 午前4時。長旅の疲れを癒やす…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

関連ニュース